年間3万トン超!佐世保魚市場を支える「その他」の魚たち
佐世保市は長崎県内でも有数の水産都市です。魚市場での魚種別取扱量を分析すると、佐世保の水産業の特徴と変化が見えてきます。
目次
年間3万トン超!佐世保魚市場の実力
佐世保市の卸売市場における魚介類の取扱量は、令和5年度(2023年度)に32,805トンに達しました。これは令和元年度の27,950トンから約17.4%増加しており、コロナ禍を経ても着実に成長しています。
佐世保を支える三大魚種:あじ、さば、そして「その他」
令和5年度の魚種別内訳を見ると、興味深い事実が浮かび上がります:
- あじ:6,143トン(全体の18.7%)
- さば:5,865トン(全体の17.9%)
- その他:17,969トン(全体の54.8%)
「その他」が半分以上を占める理由
令和元年度に10,346トンだった「その他」は、令和5年度には17,969トンと73.7%も増加しました。これは佐世保の魚市場が、特定の魚種に依存せず、多様な魚種を扱っていることを示しています。季節や漁獲状況に応じた柔軟な取引が行われているのです。
令和元年度に10,346トンだった「その他」は、令和5年度には17,969トンと73.7%も増加しました。これは佐世保の魚市場が、特定の魚種に依存せず、多様な魚種を扱っていることを示しています。季節や漁獲状況に応じた柔軟な取引が行われているのです。
さば・あじは安定、注目はとびうお
主要魚種の5年間の推移を見ると、あじとさばは年間6,000トン前後で安定的に推移しています。一方、注目すべきは「とびうお」の増加です。
令和元年度にわずか82トンだったとびうおは、令和5年度には373トンと4.5倍に増加しました。とびうおは「あごだし」の原料としても知られ、近年の和食ブームや健康志向の高まりで需要が増えている可能性があります。
減少傾向の魚種も
一方で、減少傾向にある魚種もあります:
- いか:499トン → 264トン(47.1%減)
- ぶり・ひらす:961トン → 854トン(11.1%減)
- いさき:503トン → 373トン(25.8%減)
これらの減少は、海水温の上昇や漁獲資源の変化など、環境要因が影響している可能性があります。
持続可能な水産業への転換
魚種の多様化は、特定の魚種の資源枯渇リスクを分散させる効果もあります。佐世保の魚市場が「その他」の比率を高めているのは、結果として持続可能な水産業につながる可能性があります。
魚種の多様化は、特定の魚種の資源枯渇リスクを分散させる効果もあります。佐世保の魚市場が「その他」の比率を高めているのは、結果として持続可能な水産業につながる可能性があります。
佐世保の魚市場が目指す未来
取扱量が増加傾向にあることは、佐世保の魚市場が地域の水産業において重要な役割を果たし続けていることを示しています。今後は、魚種の多様性を活かした付加価値の向上や、消費者への情報発信の強化が期待されます。
データ出典:令和6年版佐世保市統計書(第35回)「05_商業及び貿易」
資料:総務省、経済産業省「経済センサス-活動調査」、財務省「貿易統計」
