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年間68億円の青果物市場:量から質へ、佐世保の食卓が変わる

年間68億円の青果物市場:量から質へ、佐世保の食卓が変わる

佐世保市の食卓を支える卸売市場。その青果物取扱状況を分析すると、地域の食生活の変化が見えてきます。

目次

年間68億円の青果物が佐世保の食卓へ

令和5年度、佐世保市卸売市場の青果物及び花きの総入荷額は68億5,766万円に達しました。これは令和元年度の65億9,750万円から3.9%増加しており、コロナ禍を経ても安定的に推移しています。

野菜が約半分、果実が4割を占める構成

令和5年度の内訳を見ると:

  • 野菜:数量12,002トン、金額33億7,282万円(49.2%)
  • 果実:数量7,707トン、金額27億9,023万円(40.7%)
  • 花き:金額6億9,461万円(10.1%)
野菜の取扱量は減少、でも金額は増加
興味深いのは、野菜の取扱量が令和元年度の14,489トンから令和5年度には12,002トンへと17.2%減少しているのに対し、金額は33億4,491万円から33億7,282万円へと0.8%増加していることです。これは、単価の高い野菜へのシフトや、品質向上による価格上昇を示唆しています。

果実は量も金額も増加傾向

野菜とは対照的に、果実は5年間で堅調に推移しています。数量は令和元年度の8,717トンから令和5年度には7,707トンへと11.6%減少したものの、金額は25億5,875万円から27億9,023万円へと9.0%増加しました。

これは、高級果実や贈答用果実など、付加価値の高い商品へのニーズが高まっていることを示しています。

花き市場は約7億円で安定

花きの入荷金額は、令和元年度の6億7,602万円から令和5年度には6億9,461万円と、ほぼ横ばいで推移しています。コロナ禍で冠婚葬祭や各種イベントが縮小した影響を受けたと思われますが、令和4年度には7億5,830万円まで回復しており、需要の回復傾向が見られます。

1トンあたりの単価で見る品質向上

野菜の1トンあたりの単価を計算すると、令和元年度は23.1万円だったのが、令和5年度には28.1万円と21.6%上昇しています。果実はさらに顕著で、29.3万円から36.2万円へと23.5%上昇しました。

健康志向と品質重視のトレンド
単価の上昇は、消費者の健康志向の高まりや、品質を重視する傾向の表れと考えられます。オーガニック野菜やブランド果実など、付加価値の高い商品への需要が増えているのでしょう。

季節変動から見える消費パターン

令和5年度の月別データを見ると、3月が最も取扱額が多く5億6,176万円、次いで12月が5億5,302万円となっています。年度末や年末といった贈答需要の高い時期に取扱が増える傾向が明確です。

佐世保の青果物市場は、量から質へのシフトを着実に進めており、地域の食生活の高度化を支える重要な役割を果たし続けています。

データ出典:令和6年版佐世保市統計書(第35回)「05_商業及び貿易」
資料:総務省、経済産業省「経済センサス-活動調査」、財務省「貿易統計」、農林水産部卸売市場管理事務所

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