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佐世保市立図書館の魅力 – 年間83万冊貸出!データで見る読書トレンド

佐世保市立図書館は、市民の知的好奇心を満たす重要な文化施設です。令和6年版佐世保市統計書のデータから、図書館の利用実態と市民の読書傾向を徹底分析します。

目次

年間83万冊超え!市民に愛される図書館

令和5年度、佐世保市立図書館では年間838,472冊の本が貸し出されました。これは1日平均2,785冊、開館日数301日で計算すると、毎日約2,800冊もの本が市民の手に渡っていることになります。

過去5年間のデータを見ると、令和2年度はコロナ禍の影響で81万冊台まで減少しましたが、その後は88万冊台まで回復し、令和5年度は83万冊となっています。コロナ禍前の令和元年度(103万冊)には及びませんが、市民の読書ニーズは依然として高いことがわかります。

1日平均の貸出冊数

  • 令和元年度:3,399冊/日(開館日数303日)
  • 令和2年度:2,825冊/日(開館日数289日)
  • 令和3年度:2,932冊/日(開館日数301日)
  • 令和4年度:2,785冊/日(開館日数301日)
  • 令和5年度:2,785冊/日(開館日数301日)

コロナ禍を経て、1日あたりの貸出数も回復傾向にあります。

蔵書数55万冊!充実したコレクション

令和5年3月末時点で、佐世保市立図書館の蔵書数は550,710冊に達しています。過去5年間で約1万冊増加しており、継続的に蔵書の充実が図られています。

人気ジャンルは?分類別蔵書の内訳

蔵書の分類別内訳を見ると、市民の多様な知的ニーズに応えるコレクションが揃っていることがわかります。令和5年のデータによると:

  • 文学:221,889冊(40.3%)- 最も多いジャンル
  • 社会科学:75,277冊(13.7%)
  • 自然科学:42,060冊(7.6%)
  • 歴史・地誌:45,593冊(8.3%)
  • 技術・工学:37,085冊(6.7%)
  • 芸術・美術:38,092冊(6.9%)

文学が全体の4割を占めていることから、小説や詩集などの読み物が市民に根強い人気があることがわかります。また、社会科学や歴史・地誌の蔵書も充実しており、専門的な学習や調査にも対応できる体制が整っています。

月別利用傾向:夏休みがピーク

令和5年度の月別貸出データを見ると、興味深い傾向が浮かび上がります。8月の貸出数が74,852冊と最も多く、夏休み期間中の利用が活発であることがわかります。

月別貸出冊数(令和5年度)

  • 最多:8月(74,852冊)- 夏休み期間
  • 次いで:7月(74,259冊)
  • 最少:9月(69,169冊)

夏休み期間中は、子どもたちの読書感想文や自由研究のための利用が増えると考えられます。

中学生以下と一般の利用傾向

利用者別の貸出データを見ると、世代によって利用傾向が異なることがわかります。令和5年度の7-9月のデータでは:

  • 中学生以下:7月19,730冊、8月20,135冊、9月14,904冊
  • 一般:7月54,529冊、8月54,717冊、9月54,265冊

中学生以下の利用は夏休み期間(7-8月)に集中していますが、一般の利用は年間を通じて比較的安定していることがわかります。これは、大人の読書習慣が日常的なものであるのに対し、子どもたちは学校の課題や夏休みを機に図書館を利用する傾向があることを示しています。

新規登録者数:毎年2,000人以上

佐世保市立図書館の新規登録者数は、令和5年度で2,510人となっています。過去5年間のデータを見ると:

  • 令和元年度:3,411人
  • 令和2年度:2,124人(コロナ禍の影響)
  • 令和3年度:2,601人(回復傾向)
  • 令和4年度:2,537人
  • 令和5年度:2,510人

コロナ禍で一時減少した新規登録者数も、その後は毎年2,500人前後で推移しており、図書館が新しい利用者を着実に獲得していることがわかります。

データから見える佐世保市立図書館の価値

これらのデータから、佐世保市立図書館について以下のことが言えます:

  1. 年間83万冊超の貸出実績 – 市民に広く利用されている
  2. 55万冊を超える充実した蔵書 – 多様なニーズに対応
  3. 文学が4割を占める – 読み物の人気が高い
  4. 夏休み期間の利用がピーク – 子どもたちの学習支援
  5. 毎年2,500人の新規登録者 – 新しい利用者の獲得

佐世保市立図書館は、単なる本の貸出施設にとどまらず、市民の生涯学習や子どもたちの教育を支える重要な役割を果たしています。デジタル化が進む現代においても、紙の本を手に取り、じっくりと読書を楽しむ文化が佐世保には根付いていると言えるでしょう。

今後の注目ポイント
電子書籍の普及や生活様式の変化が、図書館利用にどのような影響を与えるのか注目されます。また、蔵書のデジタル化や新しいサービスの導入など、時代に合わせた図書館運営が求められています。佐世保市立図書館が今後どのように進化していくのか、継続的なデータ分析が重要です。

データ出典:令和6年版佐世保市統計書(第35回)「15_教育及び文化 C_文化 1_図書館登録者数及び貸出図書冊数、2_分類別蔵書数、3_月別利用者別貸出冊数」

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